STORY_2 of マジでガチなボランティア

第2章 波乱の幕開け ~病院建設・前編~

無医村に病院を建てたい、ただそれだけなのに……

このイベントに、すべてをかけてやれ!

P1010117.JPG病院を建てたいという熱意だけはあるものの、問題だらけで大パニック。頼りになる古株メンバーは、もういない。とにかく孤独で、何から手をつければいいのか分からず、ちょっとでも気を抜いたら無力感に飲み込まれてしまいそうな日々でした。そんな破れかぶれな心持ちだったからでしょうか。僕の頭は、突拍子もない結論をはじき出しました。「よし、時間がないのなら、1回のデカいラブチャリで建設資金を全額集めよう! このイベント企画が魅力的なものなら、きっと協力してくれる新しいメンバーも入ってくるさ!!」その会場とは、STUDIO COAST。新木場にある、アジア最大級のエンターテインメント施設です。収容人数はメインフロアだけで2400人、サブフロアも合わせると6000人とも言われます。たくさんのダンスフロアやプール、屋台スペースなども備え、クラブ好きの若者にとってはまさにメッカです。海外の大物アーティストもライブ会場としてよく使ってるんですよ。

GRAPHIS、解散!?

P1010859.JPG「今回のイベントの失敗の原因は、すべてひろさんにあると思います」女子メンバーの1人が口を開きました。僕は黙って彼女を見つめました。「私は、初めから反対だって言ってたじゃないですか。STUDIO COASTなんて、うちのサークルでイベントできるような施設じゃないって。でも、ひろさんは1人で突っ走りましたよね。協賛のこともゲストのことも、ほとんど自分で決めてしまって。私、何度も忠告したじゃないですか。『今ならまだ間に合います、やめときましょう。』って」手厳しい言葉が全身に突き刺さります。でも、僕は何も反論しようとは思いませんでした。メンバーの言ったことは、確かに本当だったのです。僕は、イベントを何としても遂行させようと躍起になるあまり、冷静な計算ができなくなっていました。残りのキャンパスライフで病院を建てなければ、そのためには大きなイベントをしなくてはという焦りばかりが募り、確実に収益を上げるにはどうすればいいかが頭から抜け落ちてしまっていたのです。